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2008年5月の6件の記事

2008年5月28日 (水)

インドの衝撃

2007年1月に偶然NHKスペシャル「インドの衝撃」の第一回を見て、タイトル通り「衝撃」を受けた。貧しさから抜け出すために必死に勉強をしていた。ラマヌジャン数学アカデミーの、広く壁もない教室ともよべないような教室にすし詰めになりながら、雨が脇から吹き込んでも気にせずIIT合格を目指して必死に勉強する姿は日本では見られないものだ。インドでは理科系に秀でていることが評価され、また報われもする。日本とは学ぶ者の必死さが違う。

IIT(インド工科大学INDIAN INSTITUTES OF TECHNOLOGY)のインドトップクラスの頭脳と伍していけるだけの頭脳が質、量ともに日本にあるのかは甚だ疑問に思った。現在の日本の世界における地位は過去の遺産によってかろうじて保たれているのではないだろうか。僕らは彼らを相手にこの先数十年戦っていかなければならない。

と同時に、本書はインドの「中間層」の台頭による消費の拡大、市場開放による農村の貧しさの実態、対アメリカで対等以上に渡り合う外交能力、民主主義であるがゆえの不安定な政権、など、様々な衝撃についても語っている。

また、核実験や核拡散防止に関するアメリカとの外交で、双方の当事者にインタビューして、当時何を考えていたのかについて語った章と、当時の発表を客観的に述べた章で、視点によって見方が変わるのが興味深かった。

なお、BRICsという言葉を生み出したゴールドマン・サックスのレポートの共同執筆者であり、二十代半ばにして名声を得たインド人女性、ルーパ・プルショサーマンの愛らしさにも驚かされた。

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2008年5月25日 (日)

エンジニアのためのWord再入門講座

僕が長らく待ち望んでいた、まさに待望のWord解説書。翔泳社のメルマガで存在を知り、内容紹介と、著者名を見て期待して即購入。内容は期待通りのものだった。まずは本書の特記すべき内容を箇条書きにしておく。

  • Wordは素の状態のままでは使いにくい。カスタマイズをするポイントについて(vimやemacsのカスタマイズだけじゃなくてWordもカスタマイズすべき)
  • オートコレクトやオートフォーマットの設定の仕方について(ほとんど使わない)
  • スタイルの仕組みと、その利用の仕方について
  • フィールドの仕組みと、その利用の仕方について
  • テンプレートの仕組みと、その作り方、利用の仕方について
  • 図表の仕組みと、その上手な使い方について
  • チームで文書を作成するための、グループ文書、変更履歴管理、差分管理の仕方について

ドキュメント作成でWordと格闘して悩み、いい本がないかと書店に行って「Word2003の全て」なんていうようなタイトルの分厚い本を期待しながらパラパラとめくり、「印刷の仕方」がフルカラーの写真とともに載っているのを見てがっくりきて、「そんなことが知りたいんじゃないんだよ!スタイルとかアウトラインとかの使い方が知りたいんだよ!」と叫びたくなったあなた。本書は期待に応えてくれる。

本書は、ひどい品質のドキュメントが世間に氾濫していることに対する著者の嘆き節から始まっており、僕にとって耳に痛いところもたくさんあった。

  • ドキュメント全体でフォントが不揃い
  • 全角・半角英数字が理由もなく混在しており、しかも利用方法に一貫性がない
  • 「作成者」「更新者」という欄がある
  • 「です・ます」と「だ・である」が混在している

などは、まさに僕に当てはまる部分で、「文体」については、本ブログもエントリによってまちまちだし、同一エントリ内で統一されているかも自信がない。どうやら著者の嘆き節はかなり根の深いもののようで、あとがきにもそれが現れている。

なおあとがきには、僕の「この著者はどうやってこれだけのWordに関する知識を得たんだろう?」という疑問への回答もあった。

納得のいく仕事をしようと、新人の頃から暇を見つけてはWordのオンラインマニュアルを読んでいた筆者には、

オンラインマニュアル!僕はなかなか読まない・・・。本書は美しくメンテナンス性の高いドキュメントを作成するための著者の努力が2310円で手に入る「高速道路」である。本書はもしかしたら日本のソフトウェア業界に対する、近年まれに見る貢献となるかもしれない。

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2008年5月21日 (水)

ruby雑感

unfuddleにリポジトリは作ってみたものの、何をやるかが問題だ。rubyの練習でもしようか。

ためしに文字列のSHA1ダイジェストを算出するプログラムを書いてみたら、ほぼ1行で書けた。

何かネタはないかなー。実用的なところでは、やはりWindowsオートメーションなんだろうか。ExcelとかWordとか腹立つことが多い。

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2008年5月18日 (日)

unfuddle

exciteで翻訳したら「非-泥酔状態」となった。プロジェクトが千鳥足にならないようにってことだろうか。ちょっと前に freeのSubversionのリポジトリを探していて見つけたのがhttp://unfuddle.com/

200MBまで使える上に、専用のバグトラッキングシステムも付いて簡易プロジェクト管理ツールとなっている。有料でグレードアップできるけど、お金を払う気はないので有料プランには興味なし。個人ユーザはお金は払わない気がするし、だからといって企業がが外部のリポジトリを使うのも考えにくいんだけど、どうなのだろうか。ただで使わせてもらう身としては、ビジネスがうまく行ってくれるくれるとうれしいが。

で、せっかくBTSでチケットがあるので、svnのチェックインメッセージとの連携ができないかと調べていたのだが日本語では見つからず、ないのかなーと思っていたら、英語で検索したらあった。

http://unfuddle.com/blog/2007/7/26/powerful-subversion-commit-messages

しかもその対応の仕方がすごい。以下思い切り引用。

The commands that can be used in your commit messages are as follows:

  • resolve (resolves, resolved, fix, fixes, fixed) will change the status of the specified tickets to Resolved. If your project is setup to automatically close tickets upon resolution, they will be closed as well.
  • close (closes, closed) will change the status of the specified tickets to Closed.
  • addresses (references, refs, re, see) will associate the Subversion Changeset with the specified tickets noting that the ticket was affected by the commit in some way.
  • assign (assigns, assigned, reassign, reassigns, reassigned) will reassign the specified tickets to the username that follows.

Here are some examples of how to use your newly discovered Unfuddle Judo skills:

> svn commit -m 'fixed #372 and #456 and closed #385'
> svn commit -m 'resolves #22 & reassigns #22 to david'
> svn commit -m 'refs #124, #125 and #129 and closes #126'

A few notes on syntax:


  • If you want Unfuddle to actually affect tickets in your project, each ticket number must be preceded by a hash (#) symbol, as shown in the examples above.
  • When reassigning tickets, the specified username must be preceded by the word "to" (i.e. "assign #25 & #26 to alex").

 


チェックインメッセージで、チケットのクローズや他メンバーへの割り当てまでできてしまうとは!!

まだつまらんソースとか設定ファイル(.vimrc, .screenrc)しか入れてないので、もっと有効に活用したい。

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ネットカフェ難民

あまり関係ないと思ってスルーしていたのだが、ブックオフで売っていてちょっと気になったので購入。初めのころは著者の前向きな姿勢にほほえましさを感じるものの、途中から切羽詰ったというか余裕のなさが感じられ、終わり方も読後感を不安にさせた。著者自身が本当にそうなってしまったのか、意図的な表現なのか分らないが、単純にネットカフェ難民もそこそこ気楽ですよというだけの本ではないことは確かだった。

挙動不審で(?)交番に連れて行かれ、警官が芸術について一席ぶつのを聞いて、知った風な口を利くなと反発したくなる・・・がこらえたところは笑えた。

著者は今でもネットカフェ難民をしているのだろうか。布団で足を伸ばして寝られることの幸せを改めて感じた。

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2008年5月 6日 (火)

宮崎アニメの暗号

宮崎アニメに魅了されたのは、カリ城からでした。小学生の頃、地下に落とされたシーンまで見て、祖母に早く寝なさいとテレビを切られて無念に思ったのを今でも覚えています。

宮崎アニメの魅力は、その背景に何らかの歴史や説得力を感じるところだと思っていました。で、本書はその背景にあるモノについて、あっさりと回答を出しています。あのカリオストロの城の地下の迷宮にはスペインの、キリスト教以前からの歴史が埋め込まれていたのでした。

個人的にはあまり面白いとは思わなかった「もののけ姫」に多くのページが割かれています。というのも、もののけ姫には宮崎の、石器時代から連綿と続くアニミズムの思想や、五行思想が色濃く現れているから・・・と筆者が考えているからです。確かに、そういう見方をすれば、大変興味深い映画ですし、そういう背景があるからこそ、なんだか良くわからないけど意味深な感じがする。。。と良くわからないけど何か訴えかけるものを感じたのでしょう。でも、見る人にとってアニミズムがどうとかはあまり関係ないと思います。説得力が増して魅力的になってくれるのはうれしいですが。

宮崎作品に五行思想が現れているのは納得しますが、ちょっと無理やり当てはめすぎなんじゃないの?宮崎もそこまでは考えてないんじゃないの?っていう気がする点と、「昨今の子ども」に言及している点は勇み足な気がしました。が、宮崎アニメに感じていた、もやもや感がすっきりするという点で、大変価値ある本でした。むしろ、本書が出るまでこんな風に宮崎アニメの背景について語られたことがなかったのが不思議なくらいです。

 

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