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2008年5月 6日 (火)

宮崎アニメの暗号

宮崎アニメに魅了されたのは、カリ城からでした。小学生の頃、地下に落とされたシーンまで見て、祖母に早く寝なさいとテレビを切られて無念に思ったのを今でも覚えています。

宮崎アニメの魅力は、その背景に何らかの歴史や説得力を感じるところだと思っていました。で、本書はその背景にあるモノについて、あっさりと回答を出しています。あのカリオストロの城の地下の迷宮にはスペインの、キリスト教以前からの歴史が埋め込まれていたのでした。

個人的にはあまり面白いとは思わなかった「もののけ姫」に多くのページが割かれています。というのも、もののけ姫には宮崎の、石器時代から連綿と続くアニミズムの思想や、五行思想が色濃く現れているから・・・と筆者が考えているからです。確かに、そういう見方をすれば、大変興味深い映画ですし、そういう背景があるからこそ、なんだか良くわからないけど意味深な感じがする。。。と良くわからないけど何か訴えかけるものを感じたのでしょう。でも、見る人にとってアニミズムがどうとかはあまり関係ないと思います。説得力が増して魅力的になってくれるのはうれしいですが。

宮崎作品に五行思想が現れているのは納得しますが、ちょっと無理やり当てはめすぎなんじゃないの?宮崎もそこまでは考えてないんじゃないの?っていう気がする点と、「昨今の子ども」に言及している点は勇み足な気がしました。が、宮崎アニメに感じていた、もやもや感がすっきりするという点で、大変価値ある本でした。むしろ、本書が出るまでこんな風に宮崎アニメの背景について語られたことがなかったのが不思議なくらいです。

 

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コメント

そこまでいうのなら!!読んでみたいと思います!!

投稿: 妻 | 2008年5月16日 (金) 10時54分

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