エンジニアのためのWord再入門講座
僕が長らく待ち望んでいた、まさに待望のWord解説書。翔泳社のメルマガで存在を知り、内容紹介と、著者名を見て期待して即購入。内容は期待通りのものだった。まずは本書の特記すべき内容を箇条書きにしておく。
- Wordは素の状態のままでは使いにくい。カスタマイズをするポイントについて(vimやemacsのカスタマイズだけじゃなくてWordもカスタマイズすべき)
- オートコレクトやオートフォーマットの設定の仕方について(ほとんど使わない)
- スタイルの仕組みと、その利用の仕方について
- フィールドの仕組みと、その利用の仕方について
- テンプレートの仕組みと、その作り方、利用の仕方について
- 図表の仕組みと、その上手な使い方について
- チームで文書を作成するための、グループ文書、変更履歴管理、差分管理の仕方について
ドキュメント作成でWordと格闘して悩み、いい本がないかと書店に行って「Word2003の全て」なんていうようなタイトルの分厚い本を期待しながらパラパラとめくり、「印刷の仕方」がフルカラーの写真とともに載っているのを見てがっくりきて、「そんなことが知りたいんじゃないんだよ!スタイルとかアウトラインとかの使い方が知りたいんだよ!」と叫びたくなったあなた。本書は期待に応えてくれる。
本書は、ひどい品質のドキュメントが世間に氾濫していることに対する著者の嘆き節から始まっており、僕にとって耳に痛いところもたくさんあった。
- ドキュメント全体でフォントが不揃い
- 全角・半角英数字が理由もなく混在しており、しかも利用方法に一貫性がない
- 「作成者」「更新者」という欄がある
- 「です・ます」と「だ・である」が混在している
などは、まさに僕に当てはまる部分で、「文体」については、本ブログもエントリによってまちまちだし、同一エントリ内で統一されているかも自信がない。どうやら著者の嘆き節はかなり根の深いもののようで、あとがきにもそれが現れている。
なおあとがきには、僕の「この著者はどうやってこれだけのWordに関する知識を得たんだろう?」という疑問への回答もあった。
納得のいく仕事をしようと、新人の頃から暇を見つけてはWordのオンラインマニュアルを読んでいた筆者には、
オンラインマニュアル!僕はなかなか読まない・・・。本書は美しくメンテナンス性の高いドキュメントを作成するための著者の努力が2310円で手に入る「高速道路」である。本書はもしかしたら日本のソフトウェア業界に対する、近年まれに見る貢献となるかもしれない。
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