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2008年7月16日 (水)

ゆとりの法則

僕の中では、デッドラインに続いて、デマルコのプロジェクト管理に関する本の2冊目。シリーズとしてはピープルウェアから始まるらしいが、逆に読んでいることになります。

本書の主張は、

  • 効率化とはゆとりをなくすということであり、変化への対応力を落とすことである
  • 現代は、ビジネス環境が変化し続けることが常態である
  • ゆえに、ゆとりがなければ変化へ対応できずに生き残ることができない

ということです。「特殊化の果てにあるのはゆるやかな死、それだけよ」という少佐の言葉を思い出します。本書に書かれた57%の「待つ」時間を持っていることによってこそ役に立った秘書のシルビアが、残りの57%も仕事をすることによって、個々の仕事が

また、管理の重要性も説いています。ただ、恐怖による管理や無理なスケジュールを押し付けることの無意味さについて書いてあるところが開発者としては好感が持てるところです。

それと、リスク管理の重要性。予想外の事象により、プロジェクトの完了日は確率的に変動しうるので、その確率分布を管理べきだと説きます。たとえある施策をとることで、「最も幸運な場合に実現可能な完了日」が遅れたとしても、「確率分布上50%の確率でプロジェクトが完成する日」が早まるのであれば、その施策は実施するべきだと。

僕の職場では、「リスクを積む」という言い方をしますが、その背景に「確率分布」のイメージがあるのかは良くわかりません。少なくとも僕はそのイメージを持っていませんでしたし、確率によってスケジュールが語られるのを聞いたことはありませんでした。

確かに、「70%の確率で明日アキバ集合」と言うのは(たとえそれが過去の統計上の事実だとしても)「はぁ?」という感じではありますし、あまつさえお客さんに「60%の確率で3/31に納入します」とはとても言えないとは思います。ただ、科学的、統計的な観点から言えば、そういう考え方が有意味なんだろうとは思います。

それをプロジェクト管理にどう反映していくかが難しいのですが。

余談ですが、最初に発表されるドラクエの発売時期はほとんど当てになりません。もはやあれは誰も信じてないですよね。もしかしたら、株価への影響を考えてのある種の広告なのかもしれません。

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