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2010年2月12日 (金)

なぜコンピュータの画像はリアルに見えるのか

 本書は最新のCG技術について詳細に述べた本では「ない」。本書は、「見る」とはどういうことかという点について物理学、解剖学的観点から語り始め、モニターや写真や印刷の原理を経由して、最終的に「リアルな」CGを描く際の基本的な考え方について述べる本である。筆者の興味/狙いは、リアルなCGを描くための最新テクニックについて解説することではなく、「見る」とはそもそもどういうことなのか?であり、それを利用/解明する手段としてCGがあるようだ。
 リモコンの赤外線がデジカメには見えること。日光に含まれる光のスペクトルは連続的だが、人の網膜はRGBの三原色しか認識できず、間を「補完」していること。連続とはいえパワーの分布には偏りがあり、最も強い赤のあたりのスペクトルの感度が高くなるように進化していること。プリンタのインクはなぜシアン、マゼンタ、イエローなのか(!)。人間の網膜のRGBの三つのうち、Bの感度が低いので、モニター類がRGBを等価に扱っているのは少し無駄があること。液晶モニターは1ピクセルにRGBのフィルターが横に並んでいるが、その1/3ピクセルまでも考慮にいれ、隣のピクセルとのあわせ技も考える技があること。
 などなど、個人的には目から何枚も鱗が落ちたすばらしい本。「視覚」「見る」の原理について興味のある方は是非。おそらく小中学生が読んでも面白いと思う。
 この人、仕事を加速する技術も書いているんですね。恐れ入ります。 

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